|イベント|十勝の映画「my little guidebook-ice-」特別試写&セミナーに行ってきました。

8月19日(金)Inter x cross Creative Center(通称ICC)にて開催されました「my little guidebook-ice-」特別試写&セミナーに行ってきました。


ゲストは映画監督の逢坂芳郎さん、プロデューサーの柏尾哲哉さん。

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【イベントについて】

昨年12月にもICCで開催されたのですが十勝映画プロジェクト「my little guidebook」は、北海道のまだ知られていない地域の魅力を「観光PR 映画」という新しい形で世界に発信するプロジェクトとして立ち上がり、制作資金の一部はクラウドファウンディングにて集められました。

今回はその続編として一年を通じて「北海道・十勝」の魅力を発信していくことを目的に制作された「my little guidebook-ice-」試写号をICC にて特別公開(札幌初)するとともに「映画」を活用し、どのように観光素材を海外市場に向けて発信していくのかゲストの実体験より「グローカルなまちづくり」へのヒントを探っていきます。


【概要】
日時:8月19日(金)17:30-21:00
場所:Inter x cross Creative Center(札幌市白石区東札幌5条1丁目1-1)
定員: 30名(入場無料)

【タイムテーブル】

17:30-19:00 1部「my little guidebook -ice-」(65分)特別試写
19:00-20:00 2部 レポート「十勝の観光素材が映画を通じて世界に知られるまで」
20:00-21:00 3部 交流会 with旅のはじまりのビール [十勝クラフトビール] 

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わたしは札幌ではじめて「my little guidebook」の試写会にとある方のご紹介で参加させて頂き、柏尾さんのプレゼンに感動してすっかりファンになってしまった一人です。

柏尾さんは、最近、帯広を始め、道外でも話題になっている2016年3月にオープンした帯広のリノベーションホテル「HOTEL NUPKA」の仕掛け人です。


NUPKAは映画から生まれたプロジェクトのひとつということで、私がお会いした頃はホテルの内装もまだこれから、という状況でした。

お話をお聞きした時ちょうど「WORK SHIFT」を読んでいて、自分の働き方や働き方の未来について考えていたところでした。

そして、プレゼンの中で、柏尾さんが「WORK SHIFT」を読んでこれからの人生をどう生きていきたいのか考えた時に、地元である帯広の地域活性に貢献したいと思ったこと。

『ポートランドにあるエースホテルのような場所を帯広につくりたい』 という、大きな夢。

そして、その思いを行動に移す行動力に、素敵だな、かっこいいな、と思ってお話をさせていただいたのが柏尾さんとの出会いでした。

 
「my little guidebook-ice-」は10月にはYoutubeにUPする予定との事。細かい感想は公開後にUPしたいのですが今回作品を拝見して思った事。

・映像がただただ綺麗。美しい。
・帯広の魅力が最大限に解る。
・ドラマとドキュメンタリーの融合。
・グッとくる言葉。
・残したい風景、守りたいもの。

逢坂監督がお話の中で「自分としてのチャレンジはドラマの部分と十勝の人へのインタビュー(ドキュメンタリー)の部分。」 と、仰っていました。

わたしは元々ドキュメンタリー映画が好きということもあるのですが、現実と非現実が融合したような新鮮な感覚があって凄く良いなと感じました。
 

そして、柏尾さんのお話の中で印象的だった言葉、キーワードをご紹介させて頂きたいと思います。

「地域に、資産をつくりたい。」

「営利目的ではなく、未来に投資をする。資産が僕たちの未来を切り拓いていく。」

「最初は、想いと、紙の上しかなかった。実績はもちろんなかった。でも、想いに共感してくれる人たちがいた。」

「映画は未来に向けて作られた地域の共有財産。」

「実際に映画を観て、十勝いいなって思う。その時に、果たして本当にいいのか?という問題意識はあった。」

「駅前にある旧みのやホテルが営業終了していることを知って、建物を使って海外から来る人たちを受け止めることができるのではないか。そこから、ホテルを始めるプロジェクトがスタートしました。」



 わたしの知り合いの方も何人か宿泊されていて、みなさん口を揃えて、とても素敵なホテルだったと仰っていました*

「my little guidebook -ice-」について。

「冬編に関しては、特に冬を観光のオンシーズンにしたくて。」

「夏はオン、冬はオフ、というのを冬もオンにしていきたいんです。」

「僕たちが十勝と世界を繋げることによって、東南アジアの方がも雪を楽しめたり。」

「もしそれができたら、地元にとっては革命的な変化。僕たちが生きている間に、そんなことができたら嬉しい。」



冬編、本当に映像が綺麗で素晴らしかったので、公開が待ち遠しいです!そして、とても共感したお話、価値観。

「十勝にできるだけ、多くの人に来て欲しい。通り過ぎるのではなく、何度でも訪れてほしい。」

「その人によって、十勝が特別な場所になるのが願いとして持っています。」

「食べること、眠ること、人間の欲求レベルが高度化していく中で、最後に残るものは、時間。」 

「自分自身がストーリーの主役になっている、というような欲求が残るのではないか。」

「日々の積み重ね自体が大切で、悔いのない人生を生きたい、自分自身のストーリーを生きたいという欲求。」

「暮らしていくために、やりたくないことをやらなければいけない。そういうものを抜け出して、自分の人生を生きたい。」

「そんな時に、十勝は自然が豊かで、そこに向き合って生きている人がいる。独特な豊かさ、心の余裕。そういう人たちやモノ、コトに触れるコトによって、自分自身のストーリーを発見できるかもしれない。」

「人生に対する根源的な欲求に向き合うコトが大切なのではないか。」 

「バーチャルなつながり+リアルな体験。ミクスチャーするコトで意味を持つ。リアルなローカル体験を。」 

まさに、本当に、そうだなあと最近、強く思っていて。

当たり前だと思っていたコトが当たり前じゃないコトに少しずつ気づき始めた人たちがそれを発信し始めていて。

心を動かされる人たちが自分の根源的な欲求に向き合うコトを今、求められているんじゃないかなって。モヤモヤと思っていたコトがああ、やっぱりそうだよなあと。

改めて、柏尾さんのお話から思えたので、参加して、お話をお聞きできて本当に良かったです。良い機会をありがとうございました!


最後の交流会ではNUPKAで作ったクラフトビール「旅のはじまりのビール」が登場。地元の麦を使ったビールで本当に、飲みやすくて、美味しかったです...! ビールはあまり量が飲めない私でもスイスイと飲めてしまいました。



「十勝ポップコーン」は電子レンジでチンしてできて便利!お土産にも良さそうでした*

最近、NUPKAが小学館のライフスタイルマガジン「b*p」でも取り上げられたそうです。こちらの雑誌は最近はじめて知ったのですがとても内容が面白そうで、バックナンバー含めて気になっています。

シルバーウィークどうしようかな〜と思っている方は帯広への旅行も選択肢として良いのではないかな、と思います。

個人的には、昨年、帯広の屋台村にはじめて行ってとっても楽しくて美味しかったので、お酒を飲むこと・食べることが好きな方には屋台村のハシゴがオススメです♡

「HOTEL NUPKA」のWEBサイトはこちらからドウゾ*
 

minami egawa

インターンコーディネーター&グラフィックデザイナー : 「夢重力トリップ」ZINE&イラスト : 札幌在住