|夢重力トリップ|ZERO GRAVITY TRIP vol.2「THE GIRL THE BEST OR THE LOWEST?」
こういう時どんなことを書けばいいのか解らなくなるのですがわたしは今日も元気に生きています。今日は、新しく作ったZINEについてのことを書きたいと思います。
不定期で制作しているZINE「ZERO GRAVITY TRIP」は「毎号一曲の歌をテーマに、絵・写真・詩・短編など、なかったことにしたくない一瞬の真実を切り取って、表現・発信することで、目には見えないものを一瞬でも良いからあなたと分かちあうために、見える化を試みる雑誌」です。
第2号となる今回は、大好きな大森靖子さんの楽曲「GIRL'S GIRL」を選ばせていただきました。MVはミスiD28名が出演していて、わたしの大好きな人たちがたくさん出ていて眼福極まりないです。全員がかわいくて格好良くて素晴らしいのでぜひ見てみてください。
今回のZINEのテーマは「THE GIRL THE BEST OR THE LOWEST?(女の子は最高?それとも最低?)」。
↓ 以下ZINEより引用
大森靖子の「GIRL’S GIRL」という曲のミュージックビデオを見た時、格好良すぎて同性ながら惚れそうになったくらい痺れた。
サビに「GIRL’S GIRL 女の子って最高 GIRL’S GIRL 女の子って最低」という歌詞がある。
わたしは生まれ変わっても絶対女の子がいいけれど、女の子って最高だなと思う瞬間もあれば、面倒で仕方ない瞬間もある。
こんなどうしようもなく泣きたくなる日だって。いつだって最高で完成した状態でいられたら、この世界を丸ごと愛すことなんて容易いのかもしれないけれど、絶望しているきみだってかわいい。あなたにとっての「かわいい」とは?
「GIRL'S GIRL」が収録されているアルバム「クソカワPARTY」についてのこちらのインタビューが靖子ちゃんらしくてすごく好きで。
↓ 特に、こちらの部分(引用します)
――ということは、今作『クソカワPARTY』はよりリアル視点から、大森靖子が思う“かわいい”を詰め込んだ作品にしたかった、ということですか?
かわいいものがあるというよりも、持っているもの全てを“かわいい”って言え!っていう、強引な感じですよね(笑)。自分の理想とする世界みたいなものがあるとして、でも周りの人にこういうことを言ったら嫌われるんじゃないかなとか、これは誰にもわかってもらえないんじゃないかとか気にして、実現できずに終わってしまうことがあると思うんです。でも、そういう部分を“かわいい”って思えてこそ、本当の“かわいい”というか。
――その人の全てをかわいいと思ってくれ、っていう願いにも近い?
そうですね。個の肯定をやっていかないとけない時代になっているので、そういうところを歌っていきたいんですよ。すぐ集団になっちゃうじゃないですか。それが運動になり、集団になり、弾圧が生まれていく。そこから、また分解したいんです。
――たしかに“個の肯定”って、大森さんの曲を聴いていると、すごく伝わってくるけど。大森さんは“伝えたいことはない”って言うじゃないですか。そこは矛盾しませんか?
“伝えたいこと”ではないんですよね。いつの間にかあるものというか。もっと単純に言うと、仕事だと思ってるんです。自分が生きているうえでの。それを歌うことが人生のタスク的な意味での仕事だと思ってる。ただ、それをちゃんとかわいく描きたいっていうのがあって。ずっと、自分の音楽はかわいくなきゃダメだっていうのがあるんですよね。
靖子ちゃんにとっての「かわいい」があるように、ふだん何気なく使っている「かわいい」という言葉の定義は人によって微妙に意味合いやニュアンスが違っていて、じゃあわたしにとっての「かわいい」とは、あなたにとっての「かわいい」とは何なのだろうか。そんなことを考えながら、今回ZINEを作りました。普段は言えないようなことも詰め込んでいて、たぶん今のわたしにしか作れないものになったのではと思っています。
9月末には出来上がる予定です。まずはイベントでお手にとっていただけたらうれしいなあと思っているのですが、オンラインショップでも販売する予定なので、出来上がり次第お知らせします!
ここ一週間で台風や地震などいろいろなことがありましたが、今回のことをきっかけに自分の中で変わった意識というものがあんまりなくて。普段から大切にしていることが間違っていなかったことを再認識しました。
わたしは普段からわりと絶望していて生きていて、だからこそ世界を愛してしまいたくて。好きなものや美しいものに正直で在りたいし、自分が美しいと思うものをつくっていたい。いつ何が起きるか解らないなんてことはあたりまえに知っていて、だから日々努力と感謝を積み重ねている訳で、わたしはわたしを全うしていたいし、一日も無駄にしたくないので、いつ世界が終わるかは解らないけれど、その日までわたしらしく自分の理想とする世界に向けて、いろいろ考えたり、行動したりしていようと思います。まずはみんなが安心して眠りにつける日々が、一日でも早く訪れますように。
0コメント