|イベント|6月22日「SUMMER JOB FESTA 2019」開催しました。
3ヶ月ほど前から準備していたイベント「SUMMER JOB FESTA 2019」、6月22日(土)無事に開催いたしました!
5年前から始まり、今まで8回開催した、半年に一度開催しているインターンシップフェア。
わけあって、今回、大幅にリニューアルをすることにしました。わたしにとっては大きなチャレンジでもあるし、とても思い入れのあるイベント。
イベント当日のことを振り返りながら、リニューアルの背景や、イベントに対する思いをお伝えできればと思います。
リニューアルのきっかけと理由
わたしは現在、NPO法人北海道エンブリッジで二人目の正社員として働かせていただいています。
二番手ってめちゃめちゃ重要だなーと思いつつ、至らないところは勉強しながら、試行錯誤の毎日です。
2018年度は新たな事業を2つスタートし「なぜ創業支援をやろうと思ったんですか?」「なぜ北海道各地でのインターンシップを?」と聞かれることも増えました。
改めて、わたしたちが目指すビジョンって?ミッションって?と思い、ビジョンとミッション、そこに向けたアプローチの整理をしました。
(もしかしたら少し変わるかもしれませんが)まずビジョンはこちら。
「できれば働きたくない」「ずっと大学生でいたい」。
そんな声を聞く一方、楽しみながら挑戦している大人の方々がいます。
そういった方々の共通点を考えた時に、みなさん志と誇りを持って、楽しみながら働かれているなと思いました。
そんな働き方があたりまえになったり、そういった人たちと働くことができると、仕事はつらいものではなく、きっと楽しみながら働くことはできるんじゃないかなと。
そして、ミッションは「若者の選択肢と可能性を拡げる」こと。
「大学を卒業した後はどうするの?」と尋ねると
「できれば札幌で働きたいけど、まずは東京に行こうかと思っています」
「民間企業に行こうか、公務員になろうか迷っています」
「大企業よりは、ベンチャーかなあ」
こういった答えが返ってくることが多いです。
でも、本当は選択肢は無数にあって、二者択一的な考え方になってしまって、自分の可能性を狭めているのはもったいないことだなあと思います。
もちろん最終的にその選択をすることはいいけれど、果たしていろんな選択肢を考えた上で自分がベストだと思い選んでいるのか?というのが大切だなあと。なので、選択肢と可能性を拡げること。そして拡がった中からちゃんと自分が選び取ることができる自信と実力を身につけること。
それを実現するために、アプローチは「であう場」「つくる場」をつくること(こちらは後でもうちょっと整理したい...)。なので、どれだけ質が高く、ビジョンを実現できる「であう場」「つくる場」をつくれるかが自分にとってのミッションです。
そうやって整理した時に思いました。
「半年に一度開催しているイベントには60名近くの大学生が参加してくれて、受入企業さんも来てくれる貴重な機会。」
「ビジョン、ミッションを達成する手段として考えた時に、少しでも近づけているか?果たして現在の形がベストなのか?」
わたしの答えは「NO」でした。
新しい事業を2つスタートさせたことも関係していますが、今までのイベントは「インターンシップのマッチング」が一番の目的でした。
インターンシップ先を探している人と、インターンシップを受け入れている企業さんが出会って話すことができて、最短距離で出会える場でした。それはそれでよかったなとも思うのですが、ビジョンとミッションを達成することを一番に考えた時に、もっとふさわしくて違う形があるんじゃないかと思い、一から設計し直し、リニューアルすることにしました。
今回のコンセプト
どうしたらベストな場になるのか、どんなインパクトを生み出せると良いのかから逆算して、イベントのコンセプト自体から考え直しました。
そこで「どんな問題をこの場を通じて解決できると成功なのか」を考えた時に、わたしが問題意識として考えたのは2つでした。
まず1つ目です。
とある調査で、若者の約3割が「できれば働きたくない」と回答していて、「安定した収入のため」「趣味や遊びに使うお金を稼ぐため」「将来の生活資金のため」などが働く目的であるということでした。
わたしは仕事は自己実現の手段だと思っているのですが、本来、仕事は手段であり、その仕事を通じての目的があるはずです。でも、仕事自体が働く目的になってしまっているということが調査からうかがえます。
そして2つ目です。
3年以内に辞めてしまう人が多い、という話はよく聞きますが、実は入社1年以内に約5万人=「10人に1人」が会社を辞めているそうです。そして、退職理由の多くは「やりたい仕事ではなかった」「ミスマッチ断定した」とのこと。
インターンシップはミスマッチを防ぐ有効な手段とも言われていて、年々インターンシップも浸透してきているはずなのに、なぜこのような事態になってしまうのだろう。
そして、一つの仮説を考えました。
仕事が「手段」ではなく「目的」化していること。そして、働き始めたら自分のやりたいことではなかったという理想と現実、イメージとの相違。
仕事を「手段」とした時に、自分の働く「目的」は何なのか。
どんな社会になったらいいなと思っているか。どんな人の役に立ちたいのか。どんな働き方ができていると理想なのか。そこから手段を考え、主体的にキャリアを選択することができるとよくて、「働き方」と「生き方」は分別されるのではなくて「働き方」=「生き方」という考え方をすることもできる、ということです。
そして、働くことに対するイメージは、やっぱり働いている大人がどれだけ楽しそうに働いているかだなと思っています。
家族や身近な大人に受ける影響はとても大きく、働くことに対してあまりいいイメージがない学生に話を聞いていると「地下鉄に乗っている時、スーツを着た大人がみんな疲れている顔をしている」という答えが返ってくることがあります。
でも逆に言うと、地下鉄に乗っている時に、めちゃめちゃかっこいい大人がたくさん居たら「私もあんな大人になりたいな」「かっこいいな」と思ってもらえるかもしれないということですよね。
楽しみながら働いていない人に「楽しみながら働くことはできるよ!」と言われても説得力がないなと思うので、まず自分がどれだけ自分の仕事に誇りを持てているか。志を持てているか。そして「仕事は楽しい」と胸を張って言えるか。
SNSや本などで様々な情報を取得することはできますが、実際に事実として実感できる場はそう多くないのかなと思います。そういった姿を大人が見せることで「楽しみながら働くことはできる」は事実になるし、それはきっとイベントでしか伝えられないことなのではないか。
そう考え、イベントはインターンシップに限ったものではなく、インターンシップも自分の理想を叶える手段の一つとして捉えてもらえたらいいな。そんな場にしようと思いました。
そして、今回のコンセプトは「社会をつくる働きかたとであい、自分の選択肢と可能性をひろげる、北海道の働きかた未来市(みらいいち)」。
「札幌、北海道、これからもっと面白くなっていきそうだな」そんなことを感じてもらえるような、北海道の未来の仕事を知ることができる見本市になれば、と思い!
そして企画したコンテンツは「しる」「きく」「であう」「いどむ」の大きく4つ。
そして、最初にFacebookイベントページをつくり、プロモーション、当日に向けた準備をしていきました。
当日までの準備
今回、わたしが総括しながらイベント企画・運営を進めていたのですが、今までのJOB FESTAもその時にエンブリッジにインターンをしていた学生のみんなや、エンブリッジと関わりのあった学生に声をかけて運営をさせていただいていました。
今回リニューアルするということもあって、せっかくなら企画段階から一緒に考えて、一緒に場をつくりあげられたらいいなと思い、イベントや面談をしていて興味を持ってくれそうな方には声をかけさせていただいたり、「bosyu」というサービスを使って運営メンバーを募りました。
そして、1年半前からエンブリッジでインターンをしてくれていたなっちゃん。mocteco飲み会に来てくれて「面白いイベントやるの!」と言ったら「なんでもします!」とその場で決めてくれた瑛太くん。あゆみさんがシェアしてくれたタイムラインでbosyuを見て、鹿児島から札幌へ来ていた黒岩くん。同じくbosyuを見て「去年参加したこのイベントで漠然としていた夢が具体的な目標になった。わたしもそんな場をつくりたい。」と連絡をくれたゆかりちゃん。浜中さんが声をかけてくれ、忙しい中運営チームに加わってくれた伊藤くん。そして最後に加わってくれたのは、同じく浜中さんが面談をして、運営メンバーのミーティングに参加して関わることを決めてくれたしほちゃん。
チームを決めて、役割分担をして、みんながその役割に責任を持って、地道でコツコツした作業も、楽しみながら準備をしてくれました。週に1度のミーティングでは進捗を報告し合いつつ、当日をシミュレーションして、来てくれた一人一人に楽しんでもらえるにはどうしたらいいのか、たくさんたくさん考えて、オンラインでもやり取りをして、準備をしていきました。大学やサークル、アルバイトもある中、こうやって時間を割いてくれて、それだけで「わたしも頑張ろう!」と思えました。
この2ヶ月くらいは他のお仕事をしている時以外はプライベートでもずっとこのイベントのことが頭の中にあって、シャワーに入りながらも「どうしたらもっとこのイベントを知ってもらいたい人に知ってもらえるかな...」「このトークセッション、こうの方がいいかな...」と考えたりしていました。笑
イベント2週間前くらいからどどっと忙しくなりましたが、みんなのおかげで準備も終わり、いよいよ前日。ドキドキしつつも、今までのイベントで一番、当日が楽しみでした。
いよいよ、イベント当日!
そして迎えた6月22日。雷の音で目が覚めてしまったくらい雷と雨がすごい。いやー、笑っちゃうくらい、天気が悪い!笑
でも「どんな天気でも絶対やるぞ!」と思っていたのでその辺りは大丈夫でした。逆にこの天気のなか、企業の皆さんも参加者の皆さんも足を運んでくれるのだから、本当にありがたかったです。
そして、今までのJOB FESTAで一番多い、60名近くの方々が参加してくれました。いろんな大学、学年の方々が参加してくれたのですが、驚いたのは、このイベントのために、わざわざ山形からいらしてくださった方が居たことです...!!!
お申し込みをいただいた時は「山形...?何かの間違いかな?」と思っていたのですが、イベントが終わった後にそのことを知って、本当にめちゃめちゃうれしかったです...(お話できなくて残念だった...!)。
イベント自体は運営メンバーみんなが頼もしすぎて、いつもよりわたしが気にするポイントが劇的に少なくて、本当にありがたかったです。その証拠として、イベントが終わった日や翌日は結構「楽しかったけれど、疲れた...!」となることが多いのですが、今回は全然疲れなかったんです。これはみんながわたしが気づく前に気づいて、やってくれているおかげだなあと。
そして今回、出展企業として「HOTEL NUPKA」のお三方にお越しいただいたのですが、今年入社した前鼻くんも帯広から一緒に来てくれました。実はそのご縁も昨年のこのイベントで生まれたものだったので、すごくうれしかったです!
8Fではトークセッションを4本開催。ファシリテーターとして、合同会社Staylinkの柴田涼平くんに来ていただいたのですが、めちゃめちゃ好評でした!(5Fに居たので、聞けなかったのが残念なくらい...)
そして5Fではそれぞれ企業さんのブースを設け、時間を気にせずフリーで歓談できるように。どこのブースも常に人が居て大盛況で、皆さんさすがだな!という感じでした。開催3日前にブース出展を決めていただいた「TOKYO STARTUP GATEWAY」もたくさん人が居て、とってもうれしかったです。
それと今回、写真はなっちゃんが撮影してくれたのですが、めちゃめちゃ上達していてびっくり!やっぱり写真って大切ですよね。スマホで簡単に撮影できてしまうけれど、ちゃんとカメラで撮影してくれた写真って、撮影した人の気持ちが伝わってくるというか。いい写真がたくさんです。
そして、最後はみんなで交流会。ケータリングは「is better」さんにお願いしたのですが、実は主宰する齊藤紗輝ちゃんは、彼女が大学1年生の時に「SUMMER JOB FESTA」に参加してくれて、そこからのご縁なんです〜!
心をこめてつくってくれて、どれも本当に美味しかったです。大人気で、あっという間になくなってしまいました!おにぎりには、mocteco 1期生でもある「umeboys」将ちゃんの梅干しを使ってくれたり。
一つ一つ手作りしてくれた「SUMMER JOB FESTA」のフラッグ。つくってくれているの想像するだけで泣けてきちゃう。
3年前はこんな風に関わってもらうことになるとは思っていなかったし、紗輝ちゃんにお願いして、ほんとーーーによかったなって思います。ぜひまたよろしくね。イベントなどでケータリングお願いしたい!って方もぜひ!
そしてイベント最後に何人かに感想をいただき、最後にわたしがエンブリッジに転職するきっかけになった事業をいっしょに仕掛けてくださった、小樽商大の大津先生にメッセージをいただきました。
「SUMMER JOB FESTA in 商大」というイベントを小樽商大でやらせていただいていることもあり、昨日は商大生の参加が多かったのです。大津先生には1番最初のイベントから見てくださっているので、もうあれから5年も経ったのだなあとしみじみしました。
最後に、集合写真を撮りました。みんな、谷澤くんの声かけで、GATEWAYポーズしてるーーー!笑
イベントが終わった後は、出展企業のみなさまと運営チームで懇親会へ!
大いに盛り上がり、時間があっという間で、とっても楽しかったです!(余談ですが、わたしが昨年めちゃめちゃ大感動した北大のイグノーベル賞のフライヤー、大同印刷の岡田さんがつくられたことを知って、すんごい驚きました...!あれ本当にすごい... 気づいた人も最高の形でアウトプットした人も天才だ!って思ったもん... )
そして最後に、HOTEL NUPKAの柏尾さんに一言いただいたのですが、感動して泣いてしまいそうでした...。柏尾さんとは約4年前、NUPKAが出来上がる前に札幌での「my little guidebook」上映会で出会い、その時のプレゼンとお話にとても感動し、ぜひ何かでご一緒したい...!とインターンシップをご提案させていただき、NUPKAを立ち上げた2016年から受け入れてくださっています。
「江川さんはその時から応援してくれていて、応援してくれる人が居るというのは、すごくパワーをもらえる」という言葉、一生忘れません...!
それと、わたしは小さい時に「自分がされて嫌なことは他人にしないで、嬉しいことをするといいよ」ということを母に教わってよく覚えているのですが、たぶん「応援する」の原点はここだなあと思います。私が何かをやりたい!と思っていたら、きっと一人でもいいから、応援してもらったら嬉しいなと思っていて。わたしが「応援したい!」と思った人は、何があっても一生応援し続けると思います。そうやって、お互いに救い合える世界が、わたしにとっても幸せなのかもしれないですね。
そして、東京から来ていた谷澤くんとあんまり話せなかったこともあり、同世代メンバーで二次会へ!28歳世代と24歳〜!これまためちゃめちゃ楽しかったんですよね...。札幌、面白いわ〜〜〜!と昨日、本気で思いました。みんなともっと盛り上げていきたいなー!
さいごに
以前書いたこちらのブログの通り、わたしはイベント運営が苦手で、正直あまり好きではありませんでした。
でも、今は面白いくらい、真逆なんです!
なんでかを考えてみたのですが「本気でやった人、続けた人にしか見えない世界がある」と気づくことができたからだ!と思います。イベントに限らず、仕事って、その積み重ねで楽しいものに自分でしていくことができるのだな、と早いうちに知ることができてよかった!し、この面白さは本気でやったり、続けてみないと解らないから、成功体験と呼ぶよりはそこを伴走できたらな、ってインターンコーディネートなどの時はいつも思っています。
昨日は司会をさせていただいていたのですが、今までのどのイベントより、自然体でいられたような気がします。今までは無意識に「自分の役割を全うしなければ...!」と考えていたけれど、それよりも、どうしたらこの場を楽しんでもらえるか、いい空気感をつくれるか、と考えながら進行できたので、終わった後もすごく楽しかったです。去年の年度末は怒涛のイベント続きだったのでそれで鍛えられたのもあるのかも...!笑
あと今回リニューアルする!と決めて時間をかけて取り組んできましたが、企業側からすると何かを変えるということは、大きな賭けであり、リスクがあること。リスクの面で考えると、前のイベントのままやったほうがいいはずなんです。
なので、今回リニューアルしたいというお話をした時に、「やってみようか」と信じて任せてくれた浜中さんには、本当に感謝です!そして何より一緒にイベントをつくってくれたみんなが居なかったら、昨日のあの場はできていなかったなと思います。お手紙ボックスのお手紙を届けるのも楽しみだね!みんなと一緒の時間を過ごせたことが幸せです。ありがとう!
もし、参加してくださった方でこのブログを読んでくださった方が居たら、心の底からお礼を述べたいです。天気の悪い中、足を運んでくれて、大切な時間を投資してくれて、本当に本当にありがとうございました。リニューアルして初開催ということもあり至らない点も多々あったかと思いますが、反省点を次に活かしていけたらと思っております...!
「SUMMER JOB FESTAをきっかけに人生が変わった」と、数年後にでも言ってくれる人がもし居たら、それはとってもうれしいです(もちろん、いい意味で!笑)。これからもよりよい場を生み出せるよう、努力いたしますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
*最後までお読みいただきありがとうございます*
0コメント